
多くの企業が「環境配慮」を経営方針に掲げる時代になりました。しかし、設備投資やサプライチェーンの刷新といった大規模な取り組みは、どうしても中長期的な視点が必要となります。そのため「まずはどこから着手すべきか」と迷われる担当者の方も多いのではないでしょうか。
もちろん、こうした大きな変革は非常に重要です。しかし、企業の姿勢というものは、実はもっと手元にある「名刺1枚」や「手渡すノベルティ」への向き合い方にも表れるものです。
目に触れる、あるいは手に取れる形で自社の考えを示すことは、対外的なブランディングになるだけではありません。「一歩ずつ、着実に歩みを進める誠実な会社」というメッセージになり、環境意識の高い若手層の採用においても強力なフックとなります。
本稿では、身の周りのグッズから始める、持続可能な社会をめざす小さな、しかし大切な一歩をご紹介していきたいと思います。
オフィス界隈のサステナブル・グッズ
現在、持続可能な社会をめざして製品開発は世界中で進められています。従来は廃棄するだけだった素材や端材の利活用や、森林保護に貢献するモノ、地域の復興に役立つモノなど、あらゆる角度からサステナブルなプロダクトが開発されています。
例えば、オフィス周りのグッズの代表格である名刺にも、バナナの茎から生まれるバナナペーパー、卵の殻を使った素材、石灰石由来のものなど、その選択肢は豊富です。それらの名刺は、初対面の相手に差し出す際の最高のアイスブレークになります。
また、自社の取り扱う商材や経営方針、社会に対する考え方を考慮した素材を選ぶことで、一般の紙の名刺を持つ企業とは一線を画すブランディングができ、社外の相手方に提示したいストーリーをより明確に伝えることに役立ちます。
それでは、私たちがオススメするサステナブル・グッズをご紹介していきましょう。

企業の「必須品」をサステナブルな選択へ
掲載するサステナブル・グッズは、ブランディングの観点から、社外の目に触れやすく、かつ取組みの意図が伝わりやすいものを中心に選んでみました。各プロダクトについて詳しく知りたい場合は、本稿のさいごにリンクを貼っておきますので、メーカーのWebサイトからご覧ください。
■ビジネスの顔「名刺」に宿るストーリー
初対面の挨拶で必ず手渡す名刺は、最も身近なコミュニケーションツールです。素材にこだわることで、機能面だけでなく「環境への向き合い方」という付加価値を添えることができます。
脱・木材、節水に貢献する新素材「LIMEX(ライメックス)」

石灰石を主原料とする日本発の革新的素材です。木材パルプを一切使用せず、製造時の水使用量も極限まで抑えられるため、資源保護に直結します。非常に高い耐久性と耐水性を持ち、しなやかな手触りが特徴。「資源の自給自足」という文脈からも、安定した企業活動を支える選択となります。
貧困対策・森林保護に貢献 バナナの茎由来「バナナペーパー」

廃棄されていたバナナの茎の繊維を活用したフェアトレード素材です。ザンビアでの雇用創出という社会貢献の側面を持ち、和紙のような温かみのある質感が特徴です。1年で再生するバナナの生命力を背景にしたストーリーは、活気ある企業イメージを印象づけます。
森林保護に貢献 卵の殻をアップサイクルした「CaMISHELL(カミシェル)」

廃棄される卵殻を微粒子化し、紙繊維と配合した次世代素材です。マットな白さと独特の優しい手触りが名刺に気品を与えます。本来捨てるはずのものを「資源」に変える発想は、循環型社会(サーキュラーエコノミー)への深い理解を示す一助となるでしょう。
■毎日身につけるものや防災備蓄もサステナブルに
社員が日々身につけるアイテムや、万一に備えた備蓄品をエコ素材へ切り替えることは、企業の姿勢を社内外に分かりやすく示すことにつながります。社員の環境意識を自然に高めるだけでなく、企業の信頼性を高める大切な要素となります。
端材の利活用 ネームホルダー

アップサイクル製品群には、製造工程で発生する端材を利活用する取組みも増えています。このネームホルダーは、車のシート製造工程で発生する端材をアップサイクルしたもの。同プロダクトの製造元では、端材や廃棄予定の素材などのアップサイクルに関する相談を受け付けてくれるそう。素材を無駄にしない取組みは、会社の姿勢として好意的に受け止められるに違いありません。
守るのは、頭と地球。ホタテの貝殻由来「HOTAMET(ホタメット)」

防災対策として、オフィス内に備えている企業の多いヘルメット。「HOTAMET(ホタメット)」は、廃棄されるはずだったホタテの貝殻から作られたバイオプラスチックを原材料にすることでCO₂排出量を約36%削減する地球環境に優しいヘルメットです。また、バイオミミクリー(生物模倣)の考えに基づき、ホタテの構造を模倣した特殊なリブ構造をデザインに取り入れた結果、通常より約33%高い強度を実現しています。製造されるほどに地球環境に優しく、安全性も高いヘルメットです。現在注文から数か月待ちと世界中で人気沸騰中(2026年2月時点)。
■日々のサイクルを整える「事務用品」
CO₂排出の実質ゼロ 「ココラボ」紙製クリアファイル

「ココラボ」では、脱プラに貢献する紙製クリアファイルが販売されています。製造から流通までのサプライチェーン全体で発生するCO₂排出量を算定し、その分をカーボンオフセットすることで、CO₂排出の実質ゼロを実現しています。このプロダクトは品質を重視し、耐久性、しなやかさ、ツヤといった要素を兼ね備えており、且つ紙であることの特性を活かし、一般のプラ製のクリアファイルと比較して紙が滑り落ちにくくなっているという優れもの。そのままシュレッダーにかけられる利便性も◎です。
BtoBのノベルティ・ギフトに選びたいサステナブル・グッズ
社内利用だけでなく、社外に向けたプロダクトにもサステナブルな取組みを表現できるものがあります。ここではギフトとして推薦したいグッズを2点ご紹介します。
■森林認証木材製 「PENON(ペノン)」のボールペン

植林が約束された森から生まれた「PENON(ペノン)」のボールペン。木軸は伐採した量以上の植林が約束された森林認証(※1)木材から製造されているため、生産されるほどに森林が増えて地球上のCO₂を吸収、同時にプラスチック使用量が削減されます。「PENON」では、替芯のリサイクルシステムを構築し、提携のリサイクル会社によって分別・再生しています。チャーミングなビジュアルに加えて、森林認証木材のストーリーは、ブランディングに大きく貢献してくれそうです。
※1 森林認証制度(しんりんにんしょうせいど)とは、適正に管理された森林から産出した木材などに認証マークを付けることによって、持続可能な森林の利用と保護を図ろうとする制度
■コーヒーハスク(外皮)を再利用 「Huskee(ハスキー)」のタンブラー

コーヒーの精製過程で大量に廃棄される「ハスク(コーヒー豆の外皮)」から生まれた「Huskee(ハスキー)」のタンブラー。本来は捨てられるはずの資源を再利用(アップサイクル)することで、廃棄物の削減に貢献しています。象徴的な縦じま模様のデザインは、持ちやすく熱を感じにくいという機能美も兼ね備えています。名入れによるカスタマイズの実績も豊富で、日常使いしやすいスタイリッシュな外観は、大切な取引先へのギフトに最適です。コーヒーの背景にある素材のストーリーは、手渡す相手に新しい発見と共感を与えてくれます。
まとめ

今回はサステナブルなグッズについて取り上げてきました。オフィス内外においてサステナブルなグッズを活用することは地球に優しいだけに留まらず、自社の企業価値の向上、採用、従業員エンゲージメント向上に貢献するなど、会社を強くし、人を元気にする投資になります。ご活用してみてはいかがでしょうか。
脱炭素経営に向けた環境ソリューションを提供する株式会社アップルツリー(FRSのグループ会社)が、2026年3月17日(火)~19日(木)の期間、東京ビックサイトで開催される「第8回 脱炭素経営EXPO」に出展いたします。
会場では、私たちFRSも、低価格且つ環境負荷の低減できる家具のクリーニングサービス「チェアブル」を紹介させていただきますので、ご来場の際はぜひお立ち寄りください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
(著:FRS広報チーム)