
「森からいただいた広葉樹を、いただいた量だけ森にお返しする」をコンセプトに掲げる「ikumori」プロジェクト。その一環として実施される第5回となる植樹祭が、例年どおり北海道で、10月5日(土)に開催されました。
当社は、2023年秋に続いて2回目の参加。お客様をお連れして6名で東京から向かいました。前回までよりも、さらに山奥へと歩みを進めた大自然の中、しかも斜面への植樹はまさに、冒険の様相でした。
今回のブログは、植樹祭をリポートしていきます。
目次
「ikumori」プロジェクトとは

植樹祭は、ニッシンイクス社の「ikumori」プロジェクトの一環として、ニッシンイクス社と空知単板工業社の両社の共催イベントです。年度ごとに販売したプロダクトに使用された木材量に見合う本数の広葉樹の苗を、北海道の森に植樹していくイベントです。
イベントの参加者は、主催企業の皆さまをはじめ、販売パートナー、林業関係者、クライアントなど立場は様々、全国各地からの参加と多種多様でしたが、共通しているのは循環型社会への想いです。
株式会社ニッシンイクスについて

ニッシンイクス社公式サイトより
「Ikumori」プロジェクトの旗手は、山口県周南市に本社を構えるニッシンイクス社。
「楽しい暮らしを考える」を企業理念に掲げられる同社は、崇高な倫理観で利潤追求よりも社員の幸福、社会貢献を重んじる素晴らしい建材メーカーです。自然のもつ豊かな表情を活かした高い意匠性のプロダクト群と、環境への貢献を高度に両立させる、まさにSDGsを体現する企業のひとつです。
森林資源の持続的な利用と森林の多様性の維持に貢献することは、大切な森林資源を利用して製品を開発する私たちに課せられた責務です。豊かな美しい森を次の世代に引き継ぐために、私たちにできることは何かと考え、注目したのが「広葉樹」です。広葉樹は豊かな表情や質感、木目の美しさなどからインテリアとしても非常に人気が高い一方で、針葉樹に比べて国内自給率が低く、多くが海外からの輸入に依存している状況です。国内のものを使用する場合は、自然更新した広葉樹に頼るしかなく、資源の持続性は大きな課題となっていました。こうした背景を踏まえてたどり着いたのが、製品を作るために使用した原木の量に見合う苗木を植樹するエシカルインテリア「ikumori」プロジェクトです。
(ikumoriプロジェクト公式サイトより)
空知単板工業株式会社について

植樹祭における、すべての環境を提供しているのが空知郡赤平市に本社を構える空知単板工業社。
創業50年以上を数える同社は、アメリカからのホワイトオーク(和名:ナラ)の輸入をはじめ、世界中から木材を買い付け、製材する木材メーカー。大勢のベテランの匠の厳しい目と確かな技術に加え、ロボットなど最新テクノロジーも積極採用、スライス加工と呼ばれる高精度の技術では日本国内のシェア35%(2021年データ)を占めています。

空知単板工業社では、同社の運営するYOUTUBEチャンネルで工場や会社の中の様子を詳らかにされています。興味のあるかたはぜひご覧ください。
植樹祭の様子

ここからは、いよいよ植樹祭当日の様子をご紹介していきます。実際に当日撮影した写真などから、北海道の大地・豊な自然を想像しながらご笑覧ください。

植樹祭の会場は、札幌から旭川方面に約2時間車を走らせた空知郡赤平市。関東人にとっては耳馴染みの薄い土地ですが、森林や湖などの自然豊かな環境は、多くのアウトドア・アクティビティ愛好者を魅了しているのだとか。
私たちは、早朝に札幌市内に集合、ジャンボタクシーに乗り込み会場へと向かいました。

前日の北海道は、あいにくの雨天。開催が危ぶまれましたが、当日朝は若干の雨雲が残り小雨が降るも、気温も高く、なんとか無事に開催の運びとなりました。
私たちがご一緒したのは、当社の親会社でもあり、「ikumori」製品を多数採用いただいているフォーバルの皆さま。今春に竣工した東北支社新社屋では、日経ニューオフィス賞(東北部門)を受賞しています。
これからの働く場のあり方を見据えた環境配慮型オフィス(フォーバル様)
本社屋の様子 ~ 開会式
植樹祭の開会式は、空知単板工業社の大広間で開催されました。2022年2月に竣工したばかりという本社屋は、建物全体を木で構成されているため、屋内に足を踏み入れた途端に木の温かみのある香りに癒されます。エントランス正面にはショールームを備え、ユニークなオリジナルプロダクトが陳列されていました。



開会式では、主催者から当プロジェクトの意義などについてのお話のあと、私たちを代表して部門責任者の芳賀が登壇、当社の働く場をプロデュースする事業、環境配慮型オフィスやエコワクの取組み、東北支社での日経ニューオフィス賞受賞実績などをお話させていただきました。

植樹風景

参加者は、主催の皆さまにご用意いただいたSUVに乗り込み、目的の山の麓まで移動。そこからは植樹会場までは徒歩で向かいます。道なき道を行く車での道程は、さながらラリーコースか遊園地のアトラクションのようでした。


徒歩のルートも険しく、前日までの雨で出来た小川と呼ぶには川幅の大きな川を越え、足元に注意しながら山奥へと歩みを進めます。

前日の雨で地面が緩くなったせいで掘り易いのでは…という淡い期待はすぐに瓦解。必要な30cm程度の幅、深さの穴をつくるべく、思わず笑ってしまうほど硬い土を、懸命に掘り進めていきます。


植樹するのは、床材、壁材に利用されるナラ、ニレ、センの3種。今回は100本近くをご用意いただきました。


植樹の〆には、参加者を代表して何名かのかたが、大きなハンマーを振り下ろし標柱を打ち込んでいきました。

主催者のご挨拶を終え、植樹は終了。開会式と同じ会場まで帰路に就きました。途中、空知単板工業社保有の森林から切り出された国産針葉樹の原木が高々と積みあがっていました。同社は、木材の供給と良質な森林保全の両立を図り、持続可能な社会づくりをめざし販売活動を実施しています。

まとめ

今回は、「ikumori」プロジェクト 植樹祭をリポートさせていただきました。
当社では、今後も持続可能な社会を実現するため、環境配慮型オフィスづくりの一環として積極的にこのプロジェクトに参加、お客様に関連プロダクトのご提案を続けていきたいと思います。
「ikumori」プロジェクトの活動などや、環境配慮型オフィスについて興味のあるかたは、お気軽に当社までお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
(著:FRS広報チーム)