
昨年、日本初上陸し業界内外の大きな話題となった「オルガテック東京」が、2023年もやってきました。
「オルガテック」は、オフィスおよびファシリティ関連の専門メッセで、オフィスビルやファシリティビルのプランニング、インテリア、設備、マネージメントのあらゆる分野をカバーするドイツ発の国際見本市。その歴史は古く、70年を誇ります。
会場には、斬新なプロダクトや秀逸なデザインが溢れ、2022年のそれを上回る見応えでした。今回のコラムでは、オルガテック東京2023を、会場に足を運ぶことができなかった皆さまに向けて、リポートしていきたいと思います。
オルガテック東京2023のコンセプト

オルガテックでは、毎年時代を象徴するコンセプトが提唱されています。2022年のコンセプトは、「THE RISE OF HYBRID WORK」というもの。今回、2023年のコンセプトはこちら。
SHIFT DESIGN
デザインはワークスタイルを自由にする。
デザインはワークスタイルを自由にする。
インダストリアルやファッション、グラフィックだけでなく、社会や人生、暮らしまでもデザインされる時代。そんなデザインのチカラによって、これからのワークスタイルやワークプレイスにさらなる可能性を与え、そこがイノベーションを創発する場所になる。
引用元:https://www.orgatec-tokyo.jp/
これからの働き方に対してデザインができることを追求し、体現し、世界へとプレゼンテーションしようとする試みが 『SHIFT DESIGN』。新しいデザインはワークスタイルやワークプレイスに何をもたらすのか?「オルガテック東京2023」で体感してください。
(オルガテックオフィシャルサイトより)
初回開催だった2022年は、75を超えるメーカーやブランドが出展(公式発表より)とありました。気になる2023年は、国内外から120以上のメーカーが終結。前回を大幅に上回りました。

出展各社からは魅力的で個性的なプロダクトの数々が展示されていましたが、多くのメーカーが2つのテーマを軸にプロダクトを提案していたことに気付きます。それは、
- 環境に配慮されたプロダクトの提案
- 出社したくなるワークプレイスの提案
というものでした。
環境に配慮されたプロダクトの提案
環境への配慮は、いまや全ての産業で欠くことのできない最重要課題のひとつ。オルガテック東京2023でも、出展企業の多くが脱炭素やサステナビリティを掲げ、間伐材などの木材を使用したプロダクトや、リサイクル材を活用したプロダクトなどが提案されました。



木材の活用は、バイオフィリックデザインに代表されるような創造性や思考を豊かにする効果、居心地の良さやリラックス効果などを発揮、環境配慮のみならず、もう一方のテーマである「出社したくなるワークプレイス」づくりにも大いに貢献します。
出社したくなるワークプレイスの提案
コロナ禍を契機にリモートワークが一層浸透するなか、コミュニケーションの重要性が再認識されました。そのためのワークプレイスの備えるべき要素は、主に以下の4点に集約されます。
- コミュニケーションを促す仕掛けがある
- 居心地の良い空間である
- リラックスできる場がある
- 集中できる環境がある
各社からの提案も、自ずとこれらを創造しようとするものが目立ちました。


また、展示されたチェアには、執務エリア向けのいわゆるワークチェアの展示が少なく、MTG用途などコミュニケーションエリアで活躍するカジュアルなチェアが数多く展示されていました。

出展している大手メーカーからは、
「以前までは、『年度末需要などで、ワークチェアを大量に入れ替えたい』というオーダーが多かったが、昨年度はそれが少なく、代わりに会議室やコミュニケーションエリア向けのデスクやチェアのオーダーが増えている」
というお話も。やはり、昨今のオフィスの存在意義が、「自分のデスクで業務するため」から「顔を合わせてMTGや研修などに参加するため」に明確にシフトしてきていることが伺えます。
オルガテック東京2023 会場の様子やプロダクト群
ここからは、会場の様子や各出展ブースの様子やプロダクトなどを写真とともに一気にご紹介していきましょう。






















さいごに

今回は、オルガテック東京2023についてリポートしてきました。
展示会場内の熱気や、出展企業からの斬新で秀逸なプロダクト群や魅力的な展示の数々が、少しでも読者の皆さんにお伝えできていればと願うばかりです。
FRSの社内メンバーは、このような展示会で最新のプロダクトや働き方のトレンドを実際に見聞きし、日ごろから情報のアップデートにも取り組んでいます。
オルガテック東京2023についての詳細やご不明点、掲載されているプロダクトへのご興味など、ご遠慮なくFRSまでお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
(著:FRS広報チーム)