
コロナ禍によって大きな変革を余儀なくされた、日本人の働き方。最初の緊急事態宣言が発令されてから1年超。その中で紆余曲折ありながらも、
・リモートで可能なコミュニケーションと、対面で行なうべきコミュニケーションが分かってきた
・「オフィス」という場の在り方が見直され、その価値が再認識されつつある
これが、現在の状況。そんなタイミングで、日本国内で存在感を強めているアイテムがあります。それが、
「プライベートブース」
と呼ばれる、欧米からやってきた個室のワーキングスペース。
欧米では、コロナ禍以前から、オンラインMTGは一般的に行なわれていましたが、そのために、一人または少人数で会議室を占有することで、スペースの無駄遣いが起きているという課題に頭を抱えていました。その解決手段として登場したのが、プライベートブース。同様の課題を抱えていたシェアオフィスや大企業などを中心に、浸透し始めていきました。
日本国内でも、コロナ禍の影響でリモートワークの導入が一気に加速し、欧米と同じことが起こりつつあります。国内シェアのトップランナーである「TELECUBE」は、大型商業施設やターミナル駅の構内から展開し始め、コロナ禍の影響で徐々にオフィスニーズが増加、現在累計販売台数は2,000台を突破、2021年単年でも2,000台の販売を見込んでいると発表されています。
本コラムでは、「これからの当たり前」になっていくであろうプライベートブースについて、いくつかのプロダクトをピックアップしてご紹介していきます。
トップランナー「TELECUBE by OKAMURA」

メーカー:オカムラ
製品名 :TELECUBE by OKAMURA (テレキューブ)
販売台数国内No.1の「TELECUBE(テレキューブ)」。
「いつでも」「どこでも」働ける
を掲げ、株式会社オカムラ、三菱地所株式会社、株式会社ブイキューブなどが資本参画し開発したコミュニケーションブース。コロナ禍の前から、駅の構内や空港、ショッピングモール、オフィスなどあらゆる場所に導入され、外出先でのセルフワークやオンラインミーティング時に大活躍しています。
「最高の集中環境」「快適さ」を実現するために、遮音性、吸音性、照明の照度、換気性能など各機能を徹底して高めていることが多くのファンを掴んでいる要因。また、防火性に十分に配慮されていることや、大掛かりな設備工事を必要とせずに、従来の家具と同様の扱いで設置が可能なのも魅力。
FRSでも販売している、プロが認める抗菌製品「delfino(デルフィーノ)」の抗菌コーティングを積極採用している点も大きな安心材料です。
「居心地の良さ」を追求する「CAP-CELL」

メーカー:株式会社オリバー
製品名 :CAP-CELL(カプセル)
「閉鎖された空間」の提供だけでなく、
人が「快適に過ごすための空間」とは、どんなものか?
それを追求したプライベートブース、それが「CAP-CELL」。閉塞感を感じにくく、快適に過ごせるためのデザインや機能、設備設計が魅力。外観は、無駄のないシャープなスクエア型である一方、室内は丸みを帯びた曲線形状が採用され、心理的に落ち着きが感じられる設計になっています。素材には吸音素材が使用されており、周囲を気にせず電話やオンラインMTGが可能。
選択できる素材には、バイオフィリックデザイン(※1 人は元来、自然とつながり、触れていたいという本能的欲求があるという観点から、ワークプレイスなどに自然を採り入れ、リラックスや集中を促す近年注目されているデザイン手法)の考え方から、自然本来の色味を選択できることも快適さを追求するこだわりのひとつ。
換気は、40回/Hで24時間稼働、静音性と換気機能のバランスに配慮。照明は人が心地よいと感じる照度・色温度に設定され、且つ手元の明るさも十分。
徹底した除菌空間なら「BlueBox」

メーカー:株式会社ガジェットガレージ
製品名 :BlueBox(ブルーボックス)
産学連携の監修下で安全性と有効性を追求して設計された、紫外線と光触媒による除菌システム「BB除菌システム」を搭載したプライベートブース「BlueBox」。
メーカーは、AI、量子コンピューティングなどの最先端テクノロジーを駆使して社会課題を解決しようと設立されたガジェットテクノロジー社。同社は、サテライトオフィスを含むオフィスユースのみならず、子育て環境不足によって出生率がさらに低下しないための授乳室向けや、病院の問診・診察ルームの環境改善など、あらゆるシーンの社会課題の解決を標ぼう。
入室前に、1分間BB除菌システムを稼働させ紫外線照射(※作動中に誤って扉を開放してしまわないためのロック機能付き)することで、室内環境の高い安全性を保つことが可能。消防法準拠・電気用品安全法(PSE)適合、可動式。工事不要で簡単にクリーンな個室を作ることが可能。価格は少々割高ではありますが、この徹底した除菌性能には優位性があります。
販売プランのほか、レンタルプランも用意されています。
卓越した換気性能「WORKPOD」

メーカー:コクヨ株式会社
製品名 :WORKPOD(ワークポッド)
「WORKPOD」の最大の特徴は、その優れた換気性能。
換気量 :240㎥/h
換気回数:122回/h
このスペックは、厚生労働省や国土交通省の推奨する環境基準や、他社製品のスペックを大幅に上回るもの。
すっきりした無駄のない外観は、上部と下部でアールの向きが90°変わっているのが特徴で、これは複数台並べたときにラインがキレイに揃う工夫だとか。天板上には、電源2口+USB給電1口と豊富な電源が確保されているほか、LEDライトの調光ダイヤルを配置。シーンに合わせて照度調節ができるのも魅力のひとつ。
また、室内での対面MTG用途向けには「WORKPOD 1on1」も用意。向かい合った別々の個室はガラスパーティションで区切られており、マイクスピーカーを通して会話する仕組み。どれだけ議論が白熱しても、飛沫を心配する必要がありません。
洗練されたデザイン「framery」

メーカー :Framery
製品名 :Framery O (フラメリー オー)
日本総代理店:株式会社インターオフィス)
フィンランドのFramery社(フラメリー)は、オープンオフィスの騒音とプライバシー問題を解決する防音プライベートブースの先駆者として、ワールドワイドに展開するオフィス家具メーカー。Forbes100企業のうち40%が、同社の製品を愛用しているとか。
同社のプライベートブース「Framery O」は、パフォーマンスにシビアな顧客からのフォードバックと分析を繰り返して完成させた、機能性とデザイン性を兼ね備えたプロダクト。その魅力から、日本国内でも採用する企業が増えているそう。
その高いデザイン性も去ることながら、そのコンセプトも一線を画す。落ち着いて腰掛けて作業したり、オンラインMTGをすることを目的とせず、電話によるコミュニケーションを重視し、手軽に利用できるプライベート空間。
とはいえ、オンラインMTGや少人数でのセッションのために、同社では「Framary Q」という1~4名向けのプロダクトも用意している。
コスパで他社を圧倒「TELECUBE by IRIS CHITOSE」

メーカー:IRIS CHITOSE (アイリスチトセ)
製品名 :TELECUBE by IRIS CHITOSE (テレキューブ)
同社の優位性は、そのコストパフォーマンス。消防法にも準拠し、他社と遜色ない機能や外観を備えつつも、価格を660,000円/台(税込。設置費用は別途)と徹底的に抑えている。
プライベートブースは、100万円~150万円/台が大体の相場(※設置費用やオプション費用も影響)ですが、同社のプロダクトは、約2/3程度の価格で導入することが可能。
また、その魅力は価格面だけにとどまらず、正面の左右には、オンラインMTG時に顔をはっきり映すことができるよう、バー型のLEDライトが搭載。細かな配慮が行き届いているのも魅力。
現在は、1人用のみリリースされているが、2人用・4人用も年内に販売予定。
以上、今回はプライベートブースを特集しました。
新標準と言われるプライベートブースも、オフィスのデザインや用途によって使い分けていきたいもの。とはいえ、
・自社に調和する最適なプロダクトは?
・搬入方法や設置にあたって注意点は?
・消防設備との兼ね合いは?
などなど、導入にあたっては不安も。
FRSでは、そんなお客様からのご相談を随時受け付けております。ご不明点などはご遠慮なく営業担当者までお問い合わせください。
(著:FRS広報チーム)