
Group Satellite Office Project
フォーバルグループ様(目黒アルコタワー)
事業内容:情報通信コンサルティング事業、経営コンサルティング事業
概 要:グループのサテライトオフィス構築プロジェクト
面 積:287坪
期 間:約12か月
FRSプロジェクトメンバー
・プロジェクトマネージャー:藤田
・チーフデザイナー :窪田
・リーシングコンサルタント:大川原
今回のプロジェクトは、2020年に目黒に誕生したフォーバル社のサテライトオフィス。約1年間かけて進められた計画と完成されたオフィスをご紹介していきます。

フォーバルグループの掲げる働き方改革
フォーバルグループは、働き方改革が叫ばれるようになる以前より、積極的に改革に着手し実現してきた企業。健康経営優良法人2020(大規模法人部門)にも認定されています。
また、同グループでは、働き方改革“i-Work”(アイワーク)を導入し、改革のコンセプトを示す以下の3つの“i”を軸に推進されています。
・私が働き方を決める 主体性のi
・情報機器を働き方に合わせて活用する ITのi
・社員・家族に幸せを分配する 家族主義のi
「個に適した形態で就労が継続でき、個別の働き方でありながら、生産性を高めることができる」職場創りを掲げています。
お客様の声
「当グループでは、社員それぞれが最大限に価値発揮でき、生産性向上を期待できる環境の実現を推進しています。その試みの一環で、『そのヒトにとって最適な働きかたを選べるオフィスで、自己裁量型で働ける人材を育成する』ことを目指し、グループ全社員が利用可能なサテライトオフィスプロジェクトが始動しました」

「この目黒という立地について。当グループには国内外に複数のグループ会社と、約20の拠点が存在します。会議やグループ間の連携などで、東京本社への往来は少なくないため、出張者のアクセスの中継点となりやすい品川駅にも近い目黒駅を選択しました」
FRS担当者のコメント
「アルコタワーオフィスは従来のオフィス要件に加えて、グループのサテライトオフィスであること、フォーバル流働き方改革推進のモデルオフィスであることが求められていました。
職種や中堅若手問わず、誰もがアルコタワーにくれば有機的に働けるオフィス。
サテライトオフィスとしての運用を考慮しながらゾーニングや導線、デザイン、家具形状、ホワイトボードや投影モニター、ICTツールなど、丁寧に計画をしていきました。
アルコタワーは複合施設という特性から、通常のオフィスビルに比べて避難安全検証等の規制がある建物です。ゾーニング計画上、重要な導線部分に防火扉を設置する必要がありましたが、専門家との打合せを重ねて、法令を遵守しながら導線への影響が最小限になる方法を模索しました。無機質になりがちな防火扉は植栽をしつらえて、グリーンゲートとしてオフィスになじんでいます。
オフィス内は多種多様な働き方が実現できる空間となっており、社員にとって最適な働き方を選べるオフィスを目指しました。このアルコタワーで『オフィス版ABW』を体験することにより、1人1人が自己裁量型で働ける人材へと成長してくことができれば、フォーバルの働き方改革はぐっと加速度を増していくと思います。
天気の良い日は富士山も東京タワーもスカイツリーも見えます。オフィスツアー再開後は気軽に立ち寄って、ぜひ『これからのフォーバルのオフィス』を体験してみてください」
コンセプトメイキング
プロジェクトは、グループ社員が有機的に働くことができるサテライトオフィスだけでなく、同グループ流働き方改革推進のモデルオフィスとして、新しい働き方をお客様に見せるためのライブオフィスとして、いくつかのゴールを見据えて推進しました。
最適なオフィス環境とは

設計にあたっては、複数のグループ内使用予定者の一日の流れを徹底的に観察、ヒアリングを実施。それらをもとに必要なツールや、動線を描いていきました。
設計は、バイオフィリックデザインなどの生産性向上の裏付けをもったデザイン手法を採り入れつつ、丁寧に行ないました。

ゾーニング計画

ALLフリーアドレス型ワークスペースで、コミュニケーションエリアを中心に配置し、静(ソロ・集中・Nap)↔ 動(コミュニケーション・グループ)をグラデーションにしたエリア構成。
青(冷静):ソロワーク
緑(調和):グループワーク
黄(活発):コミュニケーション
柱や床のポイント・家具をエリアごとに上記に沿って色分けすることで、サテライトオフィスとして利用する方や、初めて訪れた方にも直感的にわかりやすい仕掛けが施されています。
テクノロジーの活用
新しい働き方をグループ内外に見せていくために必要な、最新のICTツールを徹底的に調査。
その結果導入されたツールの一部をご紹介します。
社員の行動可視化ツールbeacapp Here


IoT活用を促す来訪者向けサイネージ

ICロッカー


静から動へのグラデーション
ワークスペース内の各エリアは、有機的な働き方を実現させる仕掛けや、来訪者に体験してもらうための仕掛けが随所に。写真と一緒にご紹介していきます。








その他の風景


以上、今回はフォーバルグループのサテライトオフィスプロジェクトのご紹介でした。この記事の中の内容でより詳しくお聞きになりたいかたは、お気軽にFRSまでお問い合わせください。
取材実施:2020年11月