「よかった!!」の連鎖をデザインに。環境と企業の想いが調和する新拠点

映光産業
東京本社

「よかった!!」の連鎖をデザインに。
環境と企業の想いが調和する新拠点

商  号:映光産業株式会社 様
事業内容:各種エアフィルタの販売及びメンテナンス、他
概  要:東京本社 新社屋建設プロジェクト


FRSプロジェクトメンバー
・プロジェクトマネージャー:中野
・設計デザイナー     :安保

エアフィルター、クリーンルーム関連機器を取り扱い、創業70余年と長きにわたり「クリーンな環境」を創造し続けてきた映光産業様。精密機器製造の現場から暮らしに身近な施設まであらゆる空間を、その確かな技術力で足元から支え続けています。今回、東京本社の新社屋建設に際して、FRSはオフィス構築プロジェクトを担当させていただきました。

右:映光産業社 社長の保科様  左:FRS営業担当の中野

地球環境への想いと、人との交流を大切にする映光産業様の価値観を体現しビジョンの実現を加速させるオフィス構築プロジェクトです。保科様(代表取締役)、佐々木様(取締役)、葛西様(管理部部長)、にインタビューをさせて頂きました。

高田馬場に新社屋を建設された背景について教えてください

(保科様)
もともとこの場所には倉庫と作業場がありましたが、私が9年前に社長に就任した当初から、建物の経年による傷みが気になっていました。

一時は土地活用にマンション建設を検討した時期もありましたが、なかなかスムーズには進まなくて。そんな中、これまで入居していたオフィスは現状の働き方に対して、面積や賃料が見合っていないという課題を感じていました。そこで、今後の働き方を見据えて最適化を進めるべきではないかという考えが見えてきたんです。高田馬場は私たちの「創業の地」でもあります。それならば、ということで自社保有のこの土地に新社屋を建設しようと考えました。 

新社屋の外観

なぜ当社にお任せいただけたのでしょうか

(保科様)
FRSさんの親会社であるフォーバル社の仙台オフィスには毎月足を運んでいて、御社が手掛けられたことを存じていました。環境への配慮を軸に据えつつ、働く場としても考え抜かれた空間で、非常に良い印象を持っていたんです。また、今回の新社屋建設に至るまでの過程でも、不動産紹介を通じて親身に相談に乗っていただくなど、以前からFRSさんとは深い関係性を築かせていただいていました。そうした中で、今回の計画でも自然とお願いしようと考えていました。

計画初期において特に大切にされた考え方やこだわりについてお聞かせください

(保科様)
私たちの事業は空気や水をきれいにする商材を通じて「豊かな環境を提供する」というビジョンを掲げています。

あたらしいオフィスづくりにおいても、その想いを体現する場所にと考え、 Nearly ZEB(ニアリー・ゼブ)を実現する太陽光パネルや蓄電池を導入したり、環境配慮型の内装材を取り入れるなど地球環境に貢献しています。また、社内外問わず利用できるAEDの設置をすることで地域社会にも貢献することをめざしました。

また「コミュニケーションがとりやすい環境」という点も非常に重視していました。

オフィスコンセプトの「GOOD SPIRAL」もコミュニケーションを意識したものですね

(保科様)
そうなんです。「コミュニケーションがとりやすい環境で、未来に向けていいアイデアを生み出し続けられるオフィスに。」という想いを込めています。

当時のオフィスが広すぎたこともあってか、コミュニケーション不足による弊害を強く感じていました。コミュニケーションは、メールやチャットではなく直接話すことが大切だと常々思っています。新社屋では、そんなコミュニケーション不足が解消される場にしたいと考えていました。

まさに、それを実現しているのが3階の交流ラウンジです。社員が自由に利用できる空間で、可動式の家具を組み合わせると多人数で利用することができます。ですので、人数の多い会議は交流ラウンジで実施することもあるんです。温かみのある雰囲気にしたことで、従来の会議室のような硬さがなくなり、驚くほど活発に意見がでるようになりました。

旧オフィスに比べて面積が少しコンパクトになったことで人と人との距離が物理的に近くなり、自然と話が耳に入りやすくなったことも、情報共有に役立っている気がします。これは嬉しい誤算でしたね。

コンセプト「GOOD SPIRAL」(FRS提案書より)
完成した温かみのある交流ラウンジ

コンセプトの「GOOD SPIRAL」はどのように決まったのか教えてください

(保科様)
実は一番はじめにご提案いただいた案は「木」をモチーフにしたものだったのですが、私たちのイメージとは少し重ならず、見送らせていただきました。そこから、FRSのプロジェクトチームが私たちの想いを改めて汲み取って検討を重ねてくださり、辿り着いたのが「GOOD SPIRAL」です。

私たちは、お取引先様やスタッフなど、関わるすべての方々にたくさんの「よかった!!」を感じていただけるよう、日々事業に取り組んでいます。「GOOD SPIRAL」は、当社のロゴから着想したスパイラルで、「よかった!!」が連鎖反応をするオフィスを表現しています。

映光産業様のロゴ

社員が毎日通る階段室の壁面に、コンセプトをモチーフにした大きなスパイラルをペイントしてもらいましたが、書体は「階段を歩くときくらい柔らかい雰囲気で笑顔になってもらいたい」という思いから、あえてユニークなものを選んでいます。

いろんな人、いろんな思い、カラーをもった人たちが集まって、その一人ひとりがつながって会社ができていることが、経営理念である「よかった!!」を載せたリボンの螺旋によってうまく表現されていて非常に気に入っています。

階段室に描かれた大きなスパイラル

移転の実感が湧きにくい初期段階から、どのようにして社員の皆さんの想いを一つにまとめていったのでしょうか。

(葛西様)
先代までの映光産業は、オフィスの場所や内装、通路幅まですべてトップダウンで決まっていく感じでしたが、今回、保科社長からは「自由に進めていいよ」と任せてもらえたことで、モチベーションが上がりました。ただ、今のオフィス事情を色々と調べてみると、しっかりとした休憩室があるのが当たり前だったりと、旧オフィスの常識とは全く違っていて正直、カルチャーショックを受けましたね。

いざプロジェクトが始まっても、当初は社員たちも移転の実感が湧かず、どうしても「自分のデスク周り」のことしかイメージが広げられない状況でした。それは無理もないことだと思います。

そこで、FRSさんに何度も作成してもらったパース(完成予想図)を社員を集めて共有しイメージを膨らましたり、FRSさんご協力のもと社員と一緒に他社のオフィス見学やメーカーのショールームへ何度も足を運びました。これまで発想のなかったような機能的なオフィスを目の当たりにしながら、みんなの口からも「こんな使い方もできるんだ」「これなら仕事がはかどりそう」といった期待の声が少しずつ聞こえるようになり、 全体のモチベーションがじわじわと高まっていくのを感じました。

(保科様)
慣れないオフィスプロジェクトの進行で、皆を盛り上げていくのは本当に大変だったと思いますが、葛西さんが粘り強く進めてくれて本当に感謝しています。

軽い打合わせや休憩など多目的に利用できる空間
左から 佐々木様、保科様、葛西様

伝統工芸や、環境に配慮された素材、プロダクトを多く採用されています

(保科様)
エントランスのインパクトある壁は、当社の周年事業に際して準備のために足を運んだ展示会で、たまたま「Momentum Factory Orii(モメンタムファクトリー・オリイ)」のプロダクトに出会ったのがきっかけです。私はもともと伝統工芸が好きなのですが、伝統技術によって発色するこの鮮やかな青色が、同じプロダクトが世の中に2つとない唯一無二のものになることと、当社のロゴが青系だったこともあって一目惚れしました。今回もぜひ活用したいと考えFRSさんに相談しました。そこからこのプロダクトを取り入れたオフィスづくりを計画していただき、エントランスをはじめ各所への導入を叶えることができたんです。

エントランスのOriiの壁
交流ラウンジに採用されたOrii製ペンダントライト「Embrace」

また、今回は「環境への配慮」も大きな軸でしたので、環境負荷を抑えた素材や家具も積極的に取り入れました。正直なところ、以前は「環境配慮型の製品は高価なもの」というイメージを持っていたんです。ですが、FRSさんから多種多様な製品をご提案いただく中で、通常の製品と変わらない価格帯の選択肢がこんなにもあるんだ、という驚きがありました。FRSさんの知見があったからこそ、コストと理念を両立した納得のいく選択ができたと感じています。

家具や内装材の多くに環境配慮製品を採用したワークスペース

さいごに、総評をお願いします

(葛西様)
素晴らしい空間をつくっていただいてありがとうございました。担当の方のレスポンスの速さと粘り強さには本当に感謝しています。別のかたではプロジェクトを乗り越えられなかったかもしれません。

(保科様)
今回のオフィスづくりでは、社員がオフィスに帰ってくることがポジティブな気持ちになる場所、特に若い方が気持ちよく働ける環境を提供したいと思っていました。実際に移転後の社内の様子からは、オフィス環境のおかげでコミュニケーションが深まり、人間関係が良い方向に向かっているように感じています。まさに私たちが理想としていた形になり、心から満足しています。これからも、新しいオフィスを通じて仕事のやりやすさや雰囲気が変わり、「よかった!!」がこれまで以上に大きく広がっていくことを期待しています

インタビュー当日いらっしゃった映光産業様のプロジェクトメンバーの方々とも記念撮影

オリジナルカプセルトイ

カプセルトイを回す様子

映光産業様の「よかった!!」を循環させる仕掛けのひとつ、オリジナルカプセルトイ。実はこのユニークな仕掛け、次世代のリーダーとして、これからの映光産業を力強く支えていく保科太良様の発案によるもの。

景品をゲットするにはコインが必要で、コインの獲得方法は、会社のなかで「良かった」ことを見つけ、所定の方法で3回申請することでたまる仕組み。「良かった」ことの当事者が別にいる場合には、申請者と当事者の双方にもコインがたまるのも独創的。カプセルトイの中身は映光産業様のマスコットキャラクター「エイコロン」のマグネットやボールペンなど8種類の景品があり、コンプリートをめざしてコレクションする社員のかたもいらっしゃるとか。

社内のコミュニケーションを活性化させるだけでなく、組織づくりにおいて大切にされている「よかった!!」が次々と連鎖していく空気感を象徴する、温かな仕掛けとなっています。